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sky 发表于 2008-1-23 18:31

[日语]【中日对照】白光(鲁迅)

白光
魯迅
井上紅梅訳



 陳士成(ちんしせい)が県の試験の発表を見て、家へ帰って来た時にはもう午後であった。彼は行った時には手ッ取早く掲示板を見て、まず上段の陳字を捜した。陳字も少くはないが、皆先きを争い、遅るるを恐れるように彼の眼の中に躍(おど)り上って来た。しかしそれに繋がっているのは士成の二字ではなかった。彼は新規巻きなおしにもう一度十二枚の掲示の円図の中を一つ一つ捜し尋ねて人名を皆見尽したが、遂に陳士成の名を見出すことが出来なかった。彼はただ試験場の壁の前に突立っていた。
 涼風(すずかぜ)はそよそよと彼の白髪交りの短い髪の毛を吹き散らしたが、初冬の太陽はかえって暖(あたた)かに彼を照し、日に晒された彼は眩暈を感じて、顔色は灰色に成り変り、過労のため赤く腫れ上った二つの眼の中から奇妙な閃光が飛び出した。この時は、実はもう壁の上の掲示などは眼の中にない。ただたくさんの真黒な○○がふらふらと眼の前に浮び出しているのだ。
 ずば抜けた秀才として初等試験から高等試験まで立続けに及第し……村の物持はあらゆる手段をもって縁を繋ぎ求め、人々は皆神仏(かみほとけ)のように畏敬し、深く前の軽薄を悔いて気を失うばかり……自分の襤褸(ぼろ)屋敷の門内を賃借りする雑姓を追い出し――追い出すどころか、なかなかどうして彼等自身で運び出す――家屋は面目を一新して門口には旗竿と扁額……位が欲しければ京官(けいかん)となるもよし、金が欲しければ地方官となるがいい。……彼は常日頃割り当てていた行先が、この時潮(うしお)をうけたキンカ糖の塔のように、ガラリと崩れて、ただうず高き破片のみが余っていた。彼は藻抜けの殻をぐるりと廻して知らず知らず家路に著(つ)いた。
 彼はようやく自分の家の門口に著いた。七人の生徒は一斉に口を開けてがやがやと本を読み始めた。彼はびっくりして、耳の側で鐘を叩かれたように感じた。見ると七人の頭が小さな辮子(べんす)を引いて眼の前に浮び上った。部屋中に浮び上って黒い輪に挟まれながら跳(おど)り出した。彼は椅子に腰を卸(おろ)してよく見ると、彼等は夜学に来ているのだが、彼の顔色を窺うようにも見えた。
「帰ってもいい」
 彼はようやくのことで、これだけのことを悲しげに言った。
 子供等はぞんざいに本を包んで小腋(こわき)に抱え、砂煙を揚げて馳(か)け出して行った。
 陳士成はまだいろいろの小さな頭が黒い輪に挟まれて眼の前に踊り出すのを見た。それが、時には交ぜこぜになり、時にはまた異様な陣立(じんだて)に排列され、遂にだんだん減少してぼんやりとして来た。
「今度もこれでお終い」
 彼はびっくりして跳び上った。明らかに耳の側(そば)で話しているのである。振返ってみると人がいるわけではない。まるでボーンと一つ、鐘を叩くようにも聞えたので、自分の口でもいいなおしてみた。
「今度もこれでお終い」
 彼はたちまち片方の手を上げて指折数えて考えてみると、十一、十三囘、今年も入れて十六囘だ、とうとう文章のわかる試験官が一人も無かった。眼があっても節穴同然、気の毒なこった、と思わずクスクスと噴き出したが、また憤然としてたちまち本の包(つつみ)の中から、正しく書き写した制芸文と試験用紙を脱(ぬ)き出し、それを持って外へ出た。家の門まで出ると凡(すべ)てがハッキリ見え出し、一群の鶏も彼を笑っているので度肝を抜かれて引込んだ。
 彼は部屋に入って席に著くと、二つの眼が異常に光った。彼の眼はいろいろのものを見ながらはなはだ攫(つか)みどころのない。キンカ糖の塔のように崩れた行先が眼の前に横たわった。この行先はひたすら広大にのみなりゆきて、彼の一切の路(みち)を堰(せ)き止めた。
 よその家の煮焚きの烟(けむり)は、ずっと前に消え尽して、箸もお碗(わん)も洗ってしまったが、陳士成はまだ飯も作らない。ここの長屋を借りて住む趙錢李孫(源平藤橘)は長いしきたりを知っていて、およそ県試験の年頭に当り、成績が発表されたあとで、このような彼の眼付を見ると、々(そうそう)門を締めて、余計なことに関係せぬに越したことはないから、真先きに人声が絶え、続いて次から次へと燈火を消してしまうので、冴え渡った月が独りゆるゆると寒夜の空に出現した。
 青い空は一つの海のような工合で、そこにいささか見える浮雲は、さながら筆洗(ひっせん)の中で白筆(はくひつ)を洗ったように棚曳(たなび)き、冴え渡った月は陳士成に向って冷やかな波を灌(そそ)ぎかけ、初めはただ新(あらた)に磨いた一面の鉄鏡に過ぎなかったが、この鏡はかえって正体の知れぬ陳士成の全身を透きとおして、彼の身体の上に鉄の月明(げつめい)を映じた。
 彼は室外の院子(あきち)の中をさまよっていたが、眼の裡(うち)がすこぶるハッキリしてあたりは静まり返っていた。静まり返った中にわけもなくいざこざが起って来て、彼の耳許にしっかりとした、せわしない小声が聞えた。
「右へ廻れ、左へ廻れ」
 彼は伸び上って耳を傾けるとその声はだんだん高くなって
「右へ廻れ」
 と言った。
 彼は覚えていた。この庭は彼の家がまだこれほど落ち目にならぬ時、夏になると彼の祖母と共に毎晩ここへ出て涼んだ。その時彼は十歳にもならぬ脾弱(ひよわ)な子供で、竹榻(たけいす)の上に横たわり、祖母は榻(いす)の側(そば)に坐していろんな面白い昔話をしてくれた。祖母は彼女の祖母から聴いた話をした。陳氏の先祖は大金持だよ。この部屋は先祖がお釜を起したところで、無数の銀が埋(うず)めてあるそうだから、子孫の中で福分のある者がそれを掘り当てるのだろうが、まだ一向出て来ない。埋(うず)めてあるところは一つの謎の中に蔵(かく)されてある。
「右へ廻れ、左へ廻れ、前へ行け、後ろへ行け、桝目(ますめ)構わず量(はか)れ金銀」
 この謎について陳士成はつねづね心に掛けて推測していたが、惜しいかな、ようやく解きほごしたかと思うと、すぐにまたはぐれてしまう。一度彼はたしかに見当つけて、唐家に貸してある家の下に違いない、と睨んだが、向うへ行って掘り出す勇気はない。幾度も考えなおすうちにだんだんそうらしくなって来た。自分の部屋の中にいくつも掘り返した穴の痕(あと)は、前かた試験に落第してその都度腹を立てた挙動の跡で、のちのちそれを見ると羞(はず)かしくなって、人に合せる顔もないように思われた。
 しかし今夜は鉄の光が陳士成を閉じ籠めて、あのねと勧めた。彼が愚図ついていると、正しき証明を与え、そのうえしんみりした催促が加わるので、どうしても自分の部屋の中へ眼をやらずにはいられない。
 白き光! それは一本の団扇(うちわ)のようにひらひらと彼の部屋の中に閃いた。
「とうとうここにあった」
 彼はそういいながら獅子のように馳け出して部屋の中に飛び込んだ。飛び込んだ時にはもう白い光の影もなく、ただ薄暗い元の部屋に壊れかかった数ある卓子(テーブル)がみな黒暗(くらやみ)の中に隠れていた。彼は爽やかな気分になって突立ち、もう一度ゆるゆる瞳を定めてみると、白い光はハッキリと見え出して来た。今度はいっそう広大に硫黄の火よりもハッキリとして白く、朝霧よりもほんのりとして濃(こま)やかに、東の壁の書卓の下から立上った。
 陳士成は獅子のように馳け出して、門の後ろに行って、手を伸ばして鋤(すき)を探り出すと、一すじの黒い影にぶつかった。彼はなぜかしらんが少しこわくなって、慌てて燈火をつけてみると、別に不思議はない。やはり鋤が寄せかけてあるのだ。彼は卓子(テーブル)を片寄せて、鋤を振上げて四つの大タイルを一気に掘り起し、身を僂(かが)めてみると、いつものように黄いろい砂があった。袖をまくし上げて砂を掻き起すと、下から黒い土が出て来た。彼は極めて用心深く一鋤々々(ひとすきひとすき)、掘り下げて行ったが、深夜のことではあるし、鉄の尖(さき)に土の当る音は、とにかく重々しく、隠しおおせる響(ひびき)ではない。
 坑(あな)の深さが二尺余りに達したが、甕の口が出て来ない。陳士成はいらいらして力任せに掘り下げると、コツンと一つひび破れる音がしてすこぶるひどく手にこたえ、鋤の尖に何か固いものがぶつかった。そこで慌てて鋤を投げ出し、探ってみると一つの大タイルが下にあった。彼は顫(ふる)えながら一生懸命にそのタイルを掘り起し、前と同様の黒土をたくさん掻きわけてみたが、やはり際限なく感ずるうち、たちまち小さな硬いものに触れた。丸いもの! おおかた一つの(さび)だらけの銭! その外(ほか)瀬戸物のカケラが二つ三つ出て来た。
 陳士成は汗みずくになって掻き分けたが、心が上の空になってガタガタ顫えていると、また一つ奇妙なものにぶつかった。それは馬の掌(てのひら)に似たようなもので手にさわるとはなはだ脆い。彼は用心深く撮(つま)み上げ、燈光の下でよく見ると、斑に剥げ爛(ただ)れた下顎の骨で、上には不揃いに欠け落ちた歯が一列に並んでいる。この下顎の骨は握っているうちにむくむくと跳ね返り、遂にげらげら笑い出して口をきいた。
「今度もこれでお終い」
 彼はひやりとして手を放した。下顎の骨はふらふらと坑の底へ帰ってゆくと同時に彼は中庭に逃げ出した。彼は偸(ぬす)み眼して部屋の中を覗くと、燈光はさながら輝き、下顎の骨はさながら冷笑(あざわら)っている。これは只事(ただごと)でないからもう一度向うを見る気にもなれない。彼は少し離れた簷下(のきした)に身を躱(かく)してようやく落ち著きを得たが、この落ち著きの中にたちまちひそひそとささやく声が聞えた。
「ここではない。……山の中へ行け」
 陳士成はかつて白昼、街の中でこれと同じ人声を聴いたことを想い出し、彼はもう一度聞かぬ先きに、おおそうだと悟った。彼は突然仰向いて空を見ると、月はすでに西高峯(せいこうほう)の方面に隠れ去った。町を去る三十五里の西高峯は眼の前にあり、笏(しゃく)を執る朝臣(ちょうしん)の如く真黒に頑張って、その周囲にギラギラとした白光は途方もなく拡がっていた。しかもこの白光は遠くの方ではあるが、まさに前面にあった。
「そうだ。あの山に行こう」
 彼はこう決して打ちしおれて出て行った。幾度も門を開(あ)け閉(た)てする音がしたあとで、門の中はひっそりとしてそよとの声もない。燈火は一しきり明るくなって空部屋(あきべや)と洞空(ほらあな)を照したが、パチパチと幾声(いくこえ)か破裂したあとで、だんだん縮少して、ありたけになった残油(のこりあぶら)はすでに燃え尽してしまった。
「城門を開けて下さい」
 大きな希望を含みながら恐怖の悲声、かげろうにも似ている西関門(せいかんもん)前の黎明の中に戦々兢々として叫んだ。

 二日目の日中、西門から十五里の万流湖(ばんりゅうこ)の中に一つの土左衛門(どざえもん)を見た人があって大騒ぎとなり、終(つい)に地保(じほ)の耳に達し、土地の者に引揚げさせてみると、それは五十余りの男の死体で、「中肉中脊、色白く鬚(ひげ)無し、すっぱだかで上衣も下袴(したばかま)も無い。ある人がそれは陳士成だといったが、近処の者は面倒くさがって見にも行かなかった。死体の引受人もないから県の役人が立会って検屍の上、地保に渡して埋葬した。死因は至っては当然問題ではない。死人の衣服を剥ぎ取ることはいつもあることで、謀殺の疑いを引起す余地がない。そうして検屍の証明では、「生前、水に落ちて水底に藻掻(もが)いたから、十本の指甲(つめ)の中には皆河底の泥が食い込んでいる」と。

(一九二二年六月)

_________


白光

  陈士成看过县考的榜,回到家里的时候,已经是下午了。他去得本很早,一见榜,便先在这上面寻陈字。陈字也不少,似乎也都争先恐后的跳进他眼睛里来,然而接着的却全不是士成这两个字。他于是重新再在十二张榜的圆图⑵里细细地搜寻,看的人全已散尽了,而陈士成在榜上终于没有见,单站在试院的照壁的面前。

  凉风虽然拂拂的吹动他斑白的短发,初冬的太阳却还是很温和的来晒他。但他似乎被太阳晒得头晕了,脸色越加变成灰白,从劳乏的红肿的两眼里,发出古怪的闪光。这时他其实早已不看到什么墙上的榜文了,只见有许多乌黑的圆圈,在眼前泛泛的游走。

  隽了秀才,上省去乡试,一径联捷上去,……绅士们既然千方百计的来攀亲,人们又都像看见神明似的敬畏,深悔先前的轻薄,发昏,……赶走了租住在自己破宅门里的杂姓——那是不劳说赶,自己就搬的,——屋宇全新了,门口是旗竿和扁额,……要清高可以做京官,否则不如谋外放。……他平日安排停当的前程,这时候又像受潮的糖塔一般,刹时倒塌,只剩下一堆碎片了。他不自觉的旋转了觉得涣散了身躯,惘惘的走向归家的路。

  他刚到自己的房门口,七个学童便一齐放开喉咙,吱的念起书来。他大吃一惊,耳朵边似乎敲了一声磬,只见七个头拖了小辫子在眼前幌,幌得满房,黑圈子也夹着跳舞。他坐下了,他们送上晚课来,脸上都显出小觑他的神色。

  “回去罢。”他迟疑了片时,这才悲惨的说。

  他们胡乱的包了书包,挟着,一溜烟跑走了。

  陈士成还看见许多小头夹着黑圆圈在眼前跳舞,有时杂乱,有时也摆成异样的阵图,然而渐渐的减少了,模胡了。

  “这回又完了!”

  他大吃一惊,直跳起来,分明就在耳边的话,回过头去却并没有什么人,仿佛又听得嗡的敲了一声磬,自己的嘴也说道:

  “这回又完了!”

  他忽而举起一只手来,屈指计数着想,十一,十三回,连今年是十六回,竟没有一个考官懂得文章,有眼无珠,也是可怜的事,便不由嘻嘻的失了笑。然而他愤然了,蓦地从书包布底下抽出誊真的制艺和试帖⑶来,拿着往外走,刚近房门,却看见满眼都明亮,连一群鸡也正在笑他,便禁不住心头突突的狂跳,只好缩回里面了。

  他又就了坐,眼光格外的闪烁;他目睹着许多东西,然而很模胡,——是倒塌了的糖塔一般的前程躺在他面前,这前程又只是广大起来,阻住了他的一切路。

  别家的炊烟早消歇了,碗筷也洗过了,而陈士成还不去做饭。寓在这里的杂姓是知道老例的,凡遇到县考的年头,看见发榜后的这样的眼光,不如及早关了门,不要多管事。最先就绝了人声,接着是陆续的熄了灯火,独有月亮,却缓缓的出现在寒夜的空中。

  空中青碧到如一片海,略有些浮云,仿佛有谁将粉笔洗在笔洗里似的摇曳。月亮对着陈士成注下寒冷的光波来,当初也不过像是一面新磨的铁镜罢了,而这镜却诡秘的照透了陈士成的全身,就在他身上映出铁的月亮的影。

  他还在房外的院子里徘徊,眼里颇清静了,四近也寂静。但这寂静忽又无端的纷扰起来,他耳边又确凿听到急促的低声说:

  “左弯右弯……”

  他耸然了,倾耳听时,那声音却又提高的复述道:

  “右弯!”

  他记得了。这院子,是他家还未如此雕零的时候,一到夏天的夜间,夜夜和他的祖母在此纳凉的院子。那时他不过十岁有零的孩子,躺在竹榻上,祖母便坐在榻旁边,讲给他有趣的故事听。伊说是曾经听得伊的祖母说,陈氏的祖宗是巨富的,这屋子便是祖基,祖宗埋着无数的银子,有福气的子孙一定会得到的罢,然而至今还没有现。至于处所,那是藏在一个谜语的中间:

  “左弯右弯,前走后走,量金量银不论斗。”

  对于这谜语,陈士成便在平时,本也常常暗地里加以揣测的,可惜大抵刚以为可以通,却又立刻觉得不合了。有一回,他确有把握,知道这是在租给唐家的房底下的了,然而总没有前去发掘的勇气;过了几时,可又觉得太不相像了。至于他自己房子里的几个掘过的旧痕迹,那却全是先前几回下第以后的发了怔忡的举动,后来自己一看到,也还感到惭愧而且羞人。

  但今天铁的光罩住了陈士成,又软软的来劝他了,他或者偶一迟疑,便给他正经的证明,又加上阴森的摧逼,使他不得不又向自己的房里转过眼光去。

  白光如一柄白团扇,摇摇摆摆的闪起在他房里了。

  “也终于在这里!”

  他说着,狮子似的赶快走进那房里去,但跨进里面的时候,便不见了白光的影踪,只有莽苍苍的一间旧房,和几个破书桌都没在昏暗里。他爽然的站着,慢慢的再定睛,然而白光却分明的又起来了,这回更广大,比硫黄火更白净,比朝雾更霏微,而且便在靠东墙的一张书桌下。

  陈士成狮子似的奔到门后边,伸手去摸锄头,撞着一条黑影。他不知怎的有些怕了,张惶的点了灯,看锄头无非倚着。他移开桌子,用锄头一气掘起四块大方砖,蹲身一看,照例是黄澄澄的细沙,揎了袖爬开细沙,便露出下面的黑土来。他极小心的,幽静的,一锄一锄往下掘,然而深夜究竟太寂静了,尖铁触土的声音,总是钝重的不肯瞒人的发响。

  土坑深到二尺多了,并不见有瓮口,陈士成正心焦,一声脆响,颇震得手腕痛,锄尖碰到什么坚硬的东西了;他急忙抛下锄头,摸索着看时,一块大方砖在下面。他的心抖得很利害,聚精会神的挖起那方砖来,下面也满是先前一样的黑土,爬松了许多土,下面似乎还无穷。但忽而又触着坚硬的小东西了,圆的,大约是一个锈铜钱;此外也还有几片破碎的磁片。

  陈士成心里仿佛觉得空虚了,浑身流汗,急躁的只爬搔;这其间,心在空中一抖动,又触着一种古怪的小东西了,这似乎约略有些马掌形的,但触手很松脆。他又聚精会神的挖起那东西来,谨慎的撮着,就灯光下仔细看时,那东西斑斑剥剥的像是烂骨头,上面还带着一排零落不全的牙齿。他已经误到这许是下巴骨了,而那下巴骨也便在他手里索索的动弹起来,而且笑吟吟的显出笑影,终于听得他开口道:

  “这回又完了!”

  他栗然的发了大冷,同时也放了手,下巴骨轻飘飘的回到坑底里不多久,他也就逃到院子里了。他偷看房里面,灯火如此辉煌,下巴骨如此嘲笑,异乎寻常的怕人,便再不敢向那边看。他躲在远处的檐下的阴影里,觉得较为安全了;但在这平安中,忽而耳朵边又听得窃窃的低声说:

  “这里没有……到山里去……”

  陈士成似乎记得白天在街上也曾听得有人说这种话,他不待再听完,已经恍然大悟了。他突然仰面向天,月亮已向西高峰这方面隐去,远想离城三十五里的西高峰正在眼前,朝笏⑷一般黑魆魆的挺立着,周围便放出浩大闪烁的白光来。

  而且这白光又远远的就在前面了。

  “是的,到山里去!”

  他决定的想,惨然的奔出去了。几回的开门之后,门里面便再不闻一些声息。灯火结了大灯花照着空屋和坑洞,毕毕剥剥的炸了几声之后,便渐渐的缩小以至于无有,那是残油已经烧尽了。

  “开城门来……”

  含着大希望的恐怖的悲声,游丝似的在西关门前的黎明中,战战兢兢的叫喊。

  第二天的日中,有人在离西门十五里的万流湖里看见一个浮尸,当即传扬开去,终于传到地保的耳朵里了,便叫乡下人捞将上来。那是一个男尸,五十多岁,“身中面白无须”,浑身也没有什么衣裤。或者说这就是陈士成。但邻居懒得去看,也并无尸亲认领,于是经县委员相验之后,便由地保埋了。至于死因,那当然是没有问题的,剥取死尸的衣服本来是常有的事,够不上疑心到谋害去:而且仵作也证明是生前的落水,因为他确凿曾在水底里挣命,所以十个指甲里都满嵌着河底泥。

                            一九二二年六月。

  □注释

  ⑴本篇最初发表于一九二二年七月十日上海《东方杂志》第十九卷第十三号。

  ⑵圆图:科举时代县考初试公布的名榜,也叫图榜。一般不计名次。为了便于计算,将每五十名考取者的姓名写成一个圆图;开始一名以较大的字提高写,其次沿时针方向自右至左写去。

  ⑶制艺和试帖:科举考试规定的公式化的诗文。

  ⑷朝笏:古代臣子朝见皇帝时所执狭长而稍弯的手板,按品级不同,分别用玉、象牙或竹制成,将要奏的事书记其上,以免遗忘。

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